「論理」とは何か

「論理」という言葉は概して難しいものと捉えられがちです。
書店に行けば、論理に関するビジネス書が所狭しと並んでいます。これらの大半は、大学での知の成果をビジネスマン向けにわかりやすく解説したものです。

それに対し、「論理エンジン」で述べる「論理」とは、もっと根本的なもの――「ものごとの筋道」を指しています。
私たちは日常においても知らず知らずに論理を使っています。つまり無意識のうちに筋道を立てているものなのです。
例えば、日常生活のなかでのコミュニケーションでは、相手と正確な意志の疎通をするために「筋道の通った会話」が必要になります。これも一つの論理なのです。

「他者」という言葉があります。たとえ親子であっても、夫婦であっても、お互いに別個の肉体を持つ存在であり、他者です。歯の痛み一つとっても、それを共有することはできません。
それぞれが別個の教育を受け、別個の体験を積み重ねる。そうした人間どうし、簡単にはわかりあえないという意識が、「他者」という言葉にはあります。
だから、他者意識があるところに、自然と論理が発生するのです。

他者意識のもっとも強いものの一つが、活字化された文章です。読み手が誰かわからない、不特定多数の他者なのですから、筆者はおのずと筋道を立てざるをえません。
いっぽう読み手としては、論理という一本の筋道を意識して読むことで、「今がこうなら、次はこうなる」、「次がこうなら、最後はこうなるしかない」と、最後まで見通すことができるようになります。

このように文章を筋道立てて追うこと、すなわち論理的に読むこと――これさえできれば、現代文の得点力は大幅にアップします。それだけではなく、英語、古文、漢文などの読解力もまたアップするのです。

論理力が身につくと、速読力もついてきます。なぜなら、長い文章でも、論理さえつかめれば、要点となる大切な数行が見えてくるようになるからです。その箇所が大抵は設問の答え、もしくは根拠となる箇所であり、さらにそれをまとめれば要約文となるのです。

  • ・要点を取り出し、図式化する。
  • ・小論文における課題文の読み取りができる。
  • ・数学や理科の文章題に強くなる。
  • ・日本史の史料問題が読解できる。
  • ・読書力が強化される。

「論理エンジン」を学ぶことで、これらすべてを包含した“論理的読解力”を身につけることができます。実際「論理エンジン」を始めると、英語や数学、古文の成績がいち早く上昇し、その後遅れて現代文の成績がアップしたという事例が多く見受けられます。
一見不思議な現象ですが、この理由は言語教科だけではなく、あらゆる学問はすべて「論理」という約束ごとで成り立っているからなのです。だからこそ、たえず論理的な思考訓練をし続けることが大切なのです。

引用;〈http://www.ronri.jp/contents/about/before_learns/point01.html〉

 

 

論理エンジンと入試問題

東京大学の現代文の問題と、センター試験の評論問題は瓜二つです。抽象度の高い文章の傾向、その長さや難易度をみると、両者にほとんど変わりはありません。設問は、ともに「傍線部を説明せよ」「傍線部の理由を説明せよ」「全体を説明せよ」です。

それなのに、教師も受験生も、センター試験は基礎であり、東大の問題はもっとも難解であると信じ込んでいます。

それはなぜか――。文章を読むとき、なんとなく読み、なんとなくわかったような気になっているからなのです。
それでも、センター試験は選択肢があれば、そこそこ得点ができます。しかし、自分でもよくわかっていないことを、どうやって人に説明できるでしょうか。ましてや、ある条件のもとに言語化せよといわれたら、途方に暮れるのは当然です。
そうなると、「なにを書いていいのかわからない」となります。

そこで不可欠なのが論理的思考力、つまり論理力なのです。この力を高めることで、文章を論理的に読むことができるようになります。
筆者の立てた筋道をあるがまま理解することができ、設問に対して、筋道を立てて説明することができるようになるのです。
要は、論理の組み替えにすぎないのです。
中学生、あるいは高校一、二年生のうちに、こうした論理力に習熟すれば、東大や京大の問題などじつに簡単にみえてきます。

また、読み取ったことを筋道立ててまとめたり、説明したりする能力が必要なのは、なにも現代文に限ったことではなく、すべての科目の記述・論述対策につながるものです。

論理力を鍛えないまま来てしまうと、受験生になってからいくら記述・論述問題の対策を講じたところで、結局は付け焼き刃にすぎず、大した効果は得られません。
将来、国公立の大学への進学実績を上げたいと考える学校、塾なら、こうした論理力を鍛え上げることが不可欠です。

引用;〈http://www.ronri.jp/contents/about/before_learns/point02.html〉

続きを読む(国語はセンス?)